容姿・経歴・その他メモ

「ふむ、僕たちをご指名ということは、また厄介な仕事ってわけだね！」
「まだUGN(君たち)を信用したわけじゃあないけど、これも家族(みんな)のためだ！　全力でいこうじゃあないか！」

リンクス部隊員の一人。
常に笑顔を絶やさず、誰に対しても明朗闊達な受け答えと物怖じしない態度で接し、戦闘においても冷静さを失うことはなく、時に囮として攻撃をひきつけ部隊を勝利に導く。

……という「理想のヒーロー」を演じなければ、人前に立つことすらできない少女。
任務や訓練もなく"演技"をする必要がない時は、床に横たわって妄想の世界に引きこもっており、指示がなければ食事すらとれない。
唯一、同じ部隊員の前では本来の姿をさらけ出すこともあるが、その性格は捻くれた猜疑心に満ちている。




◇過去

"ヒーロー"でなかった頃は今よりもさらに行使できるエフェクトが少なく、
FHの中でも捨て駒(スネア)扱いで時間稼ぎのために切り捨てられることが多かった。
その日もとりたてて重要でもない任務の最中に敵の足止め役を押し付けられ、
交戦の末に大怪我を負ったまま路地裏の片隅に逃げ込む。
《リザレクト》で辛うじて命をつなぎ、ろくに動けない体を影で覆い隠している最中、
ふとビルの窓から漏れるけばけばしい光に気付き──そして瞬く間に目を奪われた。
過酷な訓練と実戦だけを与えられてきた子供にとって、消し忘れたテレビから流れていた映画(それ)はあまりにも鮮烈な刺激だった。
FHに回収されるまでのわずかな間に、小さな画面の中の英雄は仲間を助け、悪を挫き、そして画面の向こうの彼女(・・)に決め台詞を投げかける。

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