最近若者たちに語られるようになった噂話。

秦市の裏通りには切り裂き魔が徘徊し、得物を見せつけては「これに見覚えはないか？」と尋ねてくるらしい。
得物と言っても包丁やナイフではない。1メートルは優に超す、月明かりと見紛うばかりの光る剣だという。

もし切り裂き魔と出くわすことになったなら、その質問に「はい」とも「いいえ」とも答えてはいけない。
どのように答えても瞬間、その長剣でばっさりと切り伏せられる。命が惜しければ一目散に逃げることだ…。

極光剣を隠せるようになってからも秦市のアングラ領域を転々としていた。
（ケイカンなる公僕と話してわかったことだが、身分を証明するものがないと表の世界というのは生きづらいらしい。）

記憶を取り戻すためのきっかけを探しに街を彷徨いつつも、
　時に困っている人がいればそれを助け、
　時に悪意ある人物に騙されかけたり、
　時に奇特な人物の世話になったり（『極光の剣を持ってる？ ならキョーコだな』と名付けたのもこの人物、ジョニーである）、
　時に襲い掛かる化け物を撃退しながらと、
様々な出来事を短期間ながら経験することになる。

そのせいでたまに変な知識・言葉が出てくることもあるが、キョーコはこれを「意義深いひととき」と評している。

20代半ばの売れないロックシンガー。キョーコの命の恩人であり、変な知識の仕入れ元。
歌(夢)だけでは食っていけず夜の仕事もしており、秦市の裏社会にもそこそこ顔が利く。
行き倒れかけてたキョーコをきまぐれで拾い、その身体を堪能するのと引き換えに食事と寝床を提供し数日を過ごした。

タバコも吸うしギャンブルもする。寝るときはシャネルの5番ならぬジョニーの赤。どちらかというとダメ人間に分類される。
とはいえ、光輝く剣や炎を操るところを見せても「ロックじゃねえか」と受け止める度量の広さのおかげでキョーコは少なからず救われている。
何度も身体を許すのは恥ずかしいからと長居はしなかったが、時折顔を出すくらいには仲良し。

ちなみに本名は金城(きんじょう) 丹色(にいろ)。城と丹を取ってジョニー。
女がジョニーなんて仇名はイカすだろ？ とは本人の弁である。

「あー…… 悪い人じゃないですよ、ジョニーは。 いい人ともちょっと言いづらいですが」

極光剣を取りたかった。
ワークスの探索者(シーカー)は「探偵」の名前変更。自分の記憶を探すのが第一だけど、それ以外にも頼まれたらなんだってこなす（というよりも、人がいいのでなんでも頼まれる）。
経験点で成長、というよりは少しずつ戦闘技能を「思い出していく」感じで。

炎神の怒りとコンセン上げて白兵も伸ばしたので最低限の命中は確保。
以下、成長候補。
・《煉獄魔神》の火力増強+HPコスト無効化
・《フレイムタン》で視界攻撃
・《先陣の火》→《トーチライト》で行動値増加+戦闘移動増加（遠くの敵を狙う場合は飛行移動の《氷の回廊》か《フレイムタン》なども視野）
・《獅子奮迅》で範囲化
・《マシラのごとく》の対ボス火力増強（ナンシーおねえさんの帰還の声をアテにしてる）
・《神速の鼓動》でシーン攻撃（優先度低いけど真名解放して宝具相当のものとしていずれ取りたい！）
・《援護の風》《ウィンドブレス》の汎用支援

最近いろいろなことがありましたが、とにもかくにもジョニーを助けられてよかったです！

いまは働くところも寝食もマドカさんのお屋敷になっちゃって距離的に遠くなっちゃいましたが、買い出しのときにちょくちょく様子見に行きましょう。それにしても、こんな私を雇ってくれるマドカさんはほんとにいい人です！　このご恩に報いるためにも、メイドサンってお仕事をもっとバリバリこなしちゃいます！

それにしても、この街は思っていた以上に大変なことになってるみたいです。シドニーさんやマドカさんから『こっち側』のことをいろいろ聞きました。この街にはまだ慣れませんけど、ジョニーやいろんな人が助けてくれたこの街にひどいことするような奴らは許せません！　ジョニーを誘拐したあの…ええと…悪魔の人とはいずれ決着を付けたいですし、『輪廻の獣』っていうのもなんとかしたいです。そのためなら私も剣を取ります。

こういった事件を解決していくことで、私の失くした記憶に近付いてる感覚があります（直感ですけど！）。そういえばナンシーおねえさんの魔法でへんなところに繋がったとき、一瞬私の姿が見えた気がするんですが…もうぼやけてしまいました。あれは何度も繋げちゃダメなやつって言われましたが、もしかしたらナンシーおねえさんは私のことを思ってる以上に知ってるんでしょうか…？
トキヤくんも、あの『腕』は私の剣と近い存在な気がするんですよね…。あの『腕』のことを調べてみたらなにかきっかけが掴めるかも？　でもトキヤくんとお話しようとするとお友達に見られて迷惑かけちゃいそうなのでまたいつか…。

あとで
なにか
　書く