容姿・経歴・その他メモ

UGN評議会直下特殊部隊"リンクス"の05。
部隊に於ける役割は破城槌(ストライカー)。刃渡り2mを優に超える極大剣を繰る暴力の権化。
"誘惑者"テトが齎した13の禁忌兵器、ヴォイドウェポンの適合者。

性格は気弱・卑屈・悲観的の三拍子揃った泣き虫。
何かにつけてすぐめそめそと泣き始める。卑屈なので自己主張したがらないが目立つ。泣く。
部隊内では年長であり、自分がしっかりしなければ……という想いはあるが自分が情けなくなりやっぱり泣く。
とはいえ気弱な割に妙に図太い。泣きながらおなか一杯ご飯を食べるタイプ。

世の中の"ふつう"な娯楽に憧れがあり、FH時代から研究員などが捨てて行った雑誌や煙草などを漁り収拾する癖があった。
文字があまり読めないので絵や写真を見て楽しむのみである。煙草は咽て泣く。
UGNに保護されて以降は怯えて泣き通しているが、食事に困らないのと本（児童向けの平易なものだ）を読ませてくれるのは喜んでいる。

役柄上、身体能力はオーヴァードであることを差し引いても高く、かなり鍛えられている。背丈も少女としては高い方。
腹筋とかバキバキである。しかしそれを"へん"だと思っており、指摘されると泣く。


生家は極貧の家庭であり、虐待と飢えの中で幼少期を過ごす。
FHに実験体として端金で買われて以降も扱いは変わらず、臆病で卑屈な人格が醸成された。
自身の置かれている環境が"異常"であることを朧げに理解しており、"ふつう"への憧れ────ひいては愛情に対する欲求がある。
愛されたい。守られたい。必要とされたい。大切にされたい。
それは人としてごく普通の感情で、欲求で、誰に否定されるものでもない。

しかし同時に／無意識に、彼女は憎悪している。
自分の手の届かない場所にある幸福を。自分に、仲間に、誰も与えてはくれなかった優しさを。
彼女は自分が"異常"だと朧げに理解している────だからこそ、その差異を妬み、苦しみ、激烈に憎悪する。

愛されたい。守られたい。必要とされたい。大切にされたい。
それが願いだ。それが求めてやまないものだ。同時に、そんなものはあってはいけないのだ(・・・・・・・・・・・・・・・・)。
その矛盾した殺意を、蛇は祝福し、かつての主人は尊んだ。

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